カートリッジ式T字カミソリのランニングコストに疑問を持ってから、けっこう真剣に検討しているトラディショナルな両刃カミソリ。

ただ、本体が安く替刃が高いカートリッジ式に比べると、初期投資がけっこうな額(5〜10倍)になるので、本当にコストパフォーマンスが良いのか数字で検証してみました。
検証の諸条件
比較するモノ
- 両刃ホルダーは初心者におすすめと言われる代表的なモデルから、Amazonで安定的に入手できそうなミューレR89を選択(6,804円 以下、価格はすべて2019/01/15時点)。
- 替刃はミューレ純正、20枚入り(1,188円/20枚)。
- カートリッジ式はいま使っているジレット プログライドフレックスボールパワー(784円 替刃1個付き)
- 替刃はAmazonの10個セットを定期お得便で購入したものとする(3,928円/10個)
前提条件
- 購入はすべてAmazon
- 価格は検証時点のAmazon価格。送料などは無料とする
- ホルダー本体及び替刃のみの累積費用で比較する
- シェービングフォーム、ソープなどは同等の消費をするので無視
- 替刃の交換はどちらも1週間ごと
- 1ヶ月は4週間とする
- 替刃については購入価格を入り数で割り、交換ごとに発生した費用として累積していく。
- カートリッジ式はホルダーに替刃1個付きなので最初の1週間は初期費用に含む
計算式
- ミューレ:6804+n(4*1188/20)
- ジレット:784+n(4*3928/10)-(3928/10)
結果は・・・
最初はもちろん、イニシャルコストの高いミューレの両刃カミソリが、初月から累積7000円を超えているのですが、
どちらも新規購入の場合、n=5、つまり5ヶ月目で累積金額が逆転しました。半年使えば両刃カミソリのほうがお得ということです。
累積費用の差額が初期投資の差額を超えるのはn=11なので、1年使えば元が取れる計算ですね。
グラフは横軸が1メモリ4週間、縦が累積コストです。
ちなみに、ジレットのホルダーはすでに持っているのでホルダー抜きでも計算してみましたが、それでもn=6で逆転。
ジレットがn=24つまり2年使うと40,000円近いコストになるのに比べて、比較的高価な部類のミューレ純正替刃を使っても両刃カミソリは12,000円程度。
入手しやすく安価なフェザーなどを使うともっと初期費用を抑えられますね。
両刃ホルダーは単純な構造ですからモノとしても長く持ちますし、1年で初期投資を回収できると考えればその後はカートリッジ式よりもずっとお得ということです。
コスパだけを考えて初期投資もカートリッジ式並に抑えることも可能
今回の比較では、両刃カミソリはホルダー、替刃ともに比較的高価なものを選んで比較しましたが、これよりも安い製品はまだたくさんあります。
ミューレよりも安価でAmazonで評価が高い両刃ホルダーには、ドイツ製のメルクールのクローンもあり、これだとスタンドが付いて2500円くらいです。
さらに、海外でも評価の高い国産ホルダーのフェザー ポピュラーにいたっては、なんと1000円を切る低価格。最初の両刃ホルダーとしてお試しのつもりで買ってみるにはちょうどいいお値段です。
フェザーのポピュラーだと、初期投資がカートリッジ式と変わらなくなるので、最初から両刃のほうがお得ということになります。
替刃も1枚15円程度からあるようなので、このくらいの値段だったら週に1回と言わず3日に1回替えてもいいくらいですね。
コスパも品質も追求するなら海外通販という手もある
まだまだ日本では両刃カミソリによるクラシックシェービングの情報や、そもそも両刃カミソリを取り扱っている店舗も少ないですが、海外、特にアメリカとイギリスには専門の通販ショップがいくつかあるので、そこから個人輸入で買うという手もあります。
特にイギリスの通販ショップで購入するとVAT(イギリス国内だけでかかる付加価値税)が免税になり、現地のユーザよりも安く買えます。
比較例に使ったミューレのホルダーも、実はイギリスから買うと送料込みでも国内の半額くらいで入手できるようですし、為替を見ながら円高の時に替刃も一緒に購入すれば、所有欲も満たしてくれる高品質なホルダーを低予算で手に入れることもできそうです。
↓私が実際に購入を検討しているイギリスの専門ショップはこちら
コメント
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